車いすの人でも旅行にいけるの?」という問題。
その答えの1つとして「ベィmagazine」という医療×旅行雑誌を作成しています。
そう僕らが車いすの人に届けたいのは「情報」
情報が今必要なんです。
圧倒的に「車いす・旅行」の情報が足りません。
だから作ります。
届けます。
理学療法士7人と1人の編集者が作り出す医療×旅行の雑誌(2019/1月現在のメンバー)
ただ想像するだけではダメ。
だから実際に理学療法士が車いすで旅行をして取材をしました。
あきらめかけていた・・車いすで旅行に行く・・
小さな希望を1つの小さな雑誌から始めたい・・・
そんな思いで始めたプロジェクトです。
車いすだから旅行にいけないの??

足が不自由だから・・
歩けないから・・
車いすだから・・
身体の不自由という理由だけで「旅行」というエンタメを奪ってしまっていいのか?
それが最初の問いでした。

国交省調査による194施設のホテル・旅館のうち車いす利用者用客室数のデータ
一番多かったのは139施設が答えた「1室」
たったの1室です・・・
もし2組の車いすの人が泊まりに来たら対応できないということ。
車いすの生活になったら旅行に行くのが大変!は嘘ではありません。
そもそもの受け皿が非常に少ないのです。
車いすの人にとっての旅行に対する問題点


・旅行するためのサービス・設備が不足
・旅行するための情報が不足
・旅行するための費用が高い
・旅行することへの社会への理解不足
・旅行することへの世間の目が冷たい
800人の旅行経験者、非経験者の要介護者の方の旅行に対する問題意識です。(2016年国土交通省の調査研究より)
ではこの問題に対して
理学療法士として何ができるのか???
ベィmagazineを完成させて広がることでどんなことが起こるのか?
ベィmagazineができること

・旅するための知識の提供(ユーザー側と旅館側へ)
・車いすの人への情報提供・拡散
・旅館やホテルへの情報提供と改善案の提供
・わかりやすい雑誌を作り一般世間への認知
知識を伝え、環境を改善し、その情報をたくさんの人に届けること。
そして周りの人を巻き込むこと。
その方法としてベィmagazine作成に至りました。
たった1人の人でもいいから旅行に行けるという自信をつけて背中を押したい。
ではなぜそう思ったのか?
そのきっかけは病院勤務をしていた時代に言われた一言でした。
「こんな体で外に行っても楽しいことある??」

こんなことを病院勤務で経験しました。。。。
吉田:「もうすぐ退院ですね!」
患者さん:「でも退院してもこの体じゃどこにも行けないからね。楽しくないよ。車いすでどこか行けるとこあるの?簡単に行けるの?生きてても楽しくないよ。」
そのとき僕は何も言えませんでした。
外の世界を全く知らない。エンタメと患者さんをつなぐことができない。
どこに段差があって、どこがバリアフリーなのか。
旅館やホテルのベッドやシャワー、トイレはどうなっているのか。
どうやって旅行に行けばいいのか。どこのホテルや旅館なら安心して行けるのか。
正しい情報を伝えることができませんでした。
入院中の人が退院後のエンタメを想像できないこと。
時にそれは生きる希望すら奪ってしまう。
「退院してもやることないし・・・」という状況をなんとかしたい。
もっと病院の患者さんと外のエンタメをつなぐ情報が必要だった。
これがベィmagazineを作るきっかけでした。
べィmagazineはどうやって作ったの?

じゃあベィmagazineはどうやって作ったの?
ただ車いすの情報を集めた雑誌なのか?
いえ、ちがいます。
全員で実際に車いすで移動して宿に泊まり
当事者でなければわからない問題点を見つけ
プロの目線から雑誌にしました。
実際に宿に泊まってわかること、移動してみたときの小さな壁、人混みの中にいくときの怖さ、バリアフリーと思っていた部分がバリアフリーではなかったこと。
それは実際の旅を通じて感じました。
そのリアルを伝える雑誌であり、医療者からの改善案を伝える雑誌であり、旅行というエンタメを届ける雑誌です。
全国から集まったメンバーと一緒にベィmagazineを作りました。
ベィmagazineの旅を通して感じた車いすのバリア

「バリアフリーの宿だから簡単に泊まれるだろう」
それは妄想でした。
バリアフリーの宿までいくまでの道のり。
お店にはいるための小さな段差、でこぼこみち。

角度のある下りの傾斜ではスピードも出る。上りは1人で押すのがすごく大変。

観光地には階段しかないところもあるから諦めてしまう。

待ちに待った入浴も車いすで入れる露天風呂はない。ただシャワーをあびるだけ。
バリアフリーのホテルや宿に着くまでにバリアがたくさんあります。
このバリアを考え想像するだけでも疲れてしまう。
「あそこに行きたいけど無理そうだからやめよう」そんなことも多々ありました。
そしてそのバリアは人によって異なります。
だからこそちゃんと情報化して人に伝え、そのバリアを知り、そのバリアを低くすることが大切になります。
ベィmagazineを完成させたくさんの人に届けて
・入院中の人に「エンタメ」を見せ、希望を持ってもらうことができる
・車いすでも旅行に行ける!というワクワクを感じてもらえる
・旅行に行くときの情報を知ることができる
・旅館やホテル側にも問題意識、改善する視点を持ってもらうことができる
・世間一般の人にも「車いすの旅行」認知してもらう
ことを目的にしています。
ベィmagazineメディア掲載歴
・ 初めてのクラウドファンディング3日目で目標金額達成。最終達成率は311%、支援者数268人、集まった金額155万円
・つくば経済新聞掲載。アクセスランキングで1位
・読売新聞茨城県版、産経新聞茨城県版、茨城新聞、栃木県下野新聞掲載。
・共同通信社取材。
・ベィmagazine初版は1週間で売り切れ。
・時事メディカル掲載
・News Picks掲載
・exiteニュース掲載
・Rakuten infoseek News
・CREA掲載
・iZA掲載
・KOEBON掲載
・朝日新聞掲載
・LINEnews掲載
・NHKいば6、ひるまえほっと放送
・脊髄損傷専門ジムJ-Workoutイベントに出展
たくさんの方のおかげでベィmagazineが在ります。
少しでも多くの方に届けられるように精進していきます。
ベィmagazine紹介動画
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